#あからのうんこ置き場

書いてある事は全て日本語です

ヒリつき成人式の話

どうも、あからです。

そろそろ今年も成人式の季節ですね。

今回は僕が成人式に行った時の話を経緯混じえて書きます。2年前くらいの事です。

 

 

 

 

 

 

ちんぽ〜!!!!!!!!!!!!!!!!

 

時は2016年12月。叫ぶのは豚羊あから。

先月末で3ヶ月も続かなかった軽作業(重労働)バイトを辞め、就職意欲を無くしニートと化していた。

バイトを辞めた理由はコミケに行けなくなるからである。 

ハヌマーンちんぽエッサイガッサイハリテヤマ

タツに横たわる哀れなニートは意味不明なことを呟きながらポケモン厳選とオナニーを繰り返し、母親の作るインスタント麺を啜りながらバイキングという番組と坂上忍に上から目線でケチをつける毎日を過ごしていた。

ちなみにこの時辞めたバイト先で彼女を作っていたのだが、辞めてから2週間は連絡1つも取っていなかった。

 

「暇だしポケモン飽きたし中出しだし昆布ダシぶほほほほほほwwwwww遊戯王でも触るか」

そう言ってタンスからカードを取り出そうとした瞬間。LINEの着信。知らない奴からだ。

スパムか?そう思いながらスマホを見ると知ってる名前があった。知ってるだけの名前。

中学が同じなだけの女子。高1で中学の女子全員オカズにしたから顔もハッキリわかる。 しかし今の俺に何の用だ?

 

「成人式の飲み会行く???」

は?俺は今17だが?………あ、20歳だった。

そう、来年は成人式の季節であった。

そういえば成人式のハガキ来てたな……と思い出す。

直ちに同じ中学の身内のLINEに凸する。

身内曰く自分を経由しないと俺にたどり着けなかったそうだ。そうなんだね。しかし飲み会って歳がまだ19の人もいるのにいいのか?と思ってる矢先に成人式のグループに加入された。

「懐かしい名前だらけだ……」

グループのリストをそう見ているうちにふつふつと湧き出す。クソリプ魂。

無職やフリーターはこういう無駄な爆発力は高いのだ。

 

直ちにクソリプ

グループチャットで俺に彼女の有無を聞いてきたので野獣先輩の写真を貼っつけて水泳部の先輩と付き合ってるとか言った。

数日後の最近まで面識なかった同級生のツイッターにて。

 

 

「あいつヤバ😂 あんなキャラじゃなかったやん🤔」

俺も知らん。

 

そんなこんなで年が明け、成人式当日。

招待状のハガキを持って父親の車で会場近くまで連れてってもらい、会場前まで歩く。

開場は12時半。自分が着いた時間は12時過ぎくらいであった。

「さんむ、会場くらい入れさせろカス!!!!!!!!!!!!!!!!」

地元の成人式は1月上旬。気温は5度も無かった気がする。しかも地元の近くの中学校数校の成人とまとめて行うので会場前に集まっている新成人はかなり多かった。暇なのでトイレに行きがてら中学時代の可愛い女子や知り合いを探す事にする。

「…………。」

 

 

 

 

いなかった。

中学時代当時であればあどけなさとフェロモンでオカズになって抜けた女子も、新成人となれば化粧でケバい奴が多かったのでなんとも言えなかった。オカズになり得るのはほんのひと握りいるかどうか。

中学時代はよく話していた男子も自分より仲の良かった人間と話していたり、陰キャと思っていた奴が髪の毛染めてインスタとかスタバとか大学がどうとか話していたり、陽キャの皆様と早くも集合写真撮っていたりしたので全く馴染めず、家でTwitterにオタクツイートをするしかない無職には到底溶け込めない世界がそこにはあった。

「死にてぇ……」

 

そうこうしている内に会場が開場(激寒ギャグマイナス100億度)。

沢山の成人が中に入ろうと並び出したので流れで自分も並ぶ。前に並んでる人間がこう話している。

「めちゃくちゃ行列だね〜😰」

「寒いのに行列ながいのやめて😭」

全く苦ではなかった。

あからは年末に身内数人とコミケに行っていた。壁際の人気サークル1つ並ぶのに真冬の外を知らないキモオタと1時間並びまくり戦果をあげていた。年末に親孝行もせずに東京でオタクイベントでハッスルしていた無職に大学生が勝てるわけがない。しかしそんな親不孝無職が陽キャの大学生に勝てる要素もない。

そして遂にあからも会場入りを果たす。

会場では招待状の受付、奥には出身中学事に割り振られた入口があった。

「あ、出身事……じゃあ俺はあっちか」

自分の出身中学が書かれた入口を見つけた。

式が始まるのは一時半からだったので立ち止まってる人が少し多い。のそのそ歩き入口に向かおうとした瞬間。

「おおーい!」

あからを呼ぶ声。しかし知らない声だ。なんだ?知り合いだった奴か?

 

 

「1000円払ってねえだろお前〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

「は?????????」

実はあからは見落としていた。いや、わざと見落としていたに近い。

受付ハガキに千円徴収すると書かれていたのだが、成人を寿ぐイベントにそんな冗談あるわけがないと思い無視していた。成人式の時点で全財産が10万切っていた無職に1000円はまあまあ重かった。

「クソッタレ…CSかよ」

 

かくしてあからの「絶対にヒリついてはいけない成人式」が始まったのである。

 

渋々1000円を払ってクソみたいなボールペンを貰った後、自分の出身中学の入口からホール会場に入り、出身中学に区切られた座席に適当に座る。一番後ろであった。

やる事が無かったので1人でシャドバをしていると、1人の人間があからの隣に座った。中学の頃の友達であった。

「お、おおおお! お??????????」

その姿は変わり果てていた。中学の頃は黒髪のもっさいオタクみたいな男であったが、高卒で働きに出たその男の髪色は金色が入り、顔付きもヤのつく職業それであった。

「ヤのつくヤベー奴じゃーんwwwおいおいおいwww」

彼をそう弄ったが、思ったよりもかなり大人しかった。中学の頃であれば笑いながらケツを蹴り飛ばし拳を振り下ろして来た彼である。

しかし成人を迎えた彼からは過去にそんな事をしたことが無いかのように真顔で静かに佇んでいた。あからは弄るのをやめ静かにスマホを弄り始めた。

 

その後同じ中学の身内がやってきた。コミケぶりの再開である。ヤのつく顔付きの彼とも顔見知りであった為、続々と後からやってきた中学時代の友達と一緒にしばし楽しい会話をしていた。

「あからは去年女をセクハラして学校辞めてんだぜwww」

「マジwww????????」

ヤのつく彼に初めて笑顔がともった瞬間であった。

 

ブーーーーーーー……

一時半すぎ、イベントが始まった。

ステージに上がった新成人代表のケバい女がなにかしら小難しいスピーチをしている。

 

 

「おいなんでそのエルフ糞ムーブしてくんだよ死ね!!!!!!!!!!!!!!!!」

限界無職は中学時代の友達とシャドバに夢中であった。近くの中学と合同で行われた成人式であった為、関係ない話が多くて全く面白く無かった。

あからはかなりシャドバが下手くそであるにも関わらず、割と大きな声で罵声を飛ばしヒリついていた為注意された記憶がある。限界シャドバでそうこうしているうちにモニターに映像が映し出される。

 

自分達の中学時代の映像であった。

まあ内容は卒業アルバムに貼っつけてあった写真をスライドショーで映像にした物であったが、周りの人達はなんだかんだ映像で騒いだりしていた。

スライドショーが終わると次は出身中学の恩師のメッセージ映像が始まるらしい。

あからは糞ガキの所業を限りなく尽くした極悪非道の粘膜であったが、自分に色々勉強を教えてくれた恩師には限りなく感謝を感じていたのだ。

その映像が流れるまでは。

地元中学合同だったので恩師のメッセージが流れる順番も中学事にあったのだが、自分の中学の順番は最初であった。出身中学の成人達が盛り上がる。あからもこの時はワクワクしていた。どれだけ老けてるんやろうな…とか色々。映像が映し出される。

 

そこには恩師5人が机を囲んで談話している様子であった。音声も入る。

 

「私の孫が6歳になりました!嬉しいんだよね〜!」

 

「は????????????????????????」

あからだけではない。周りの人間もヒリつき始めた。話の内容が居酒屋でやれよってくらいくだらなすぎて余り覚えていないが、中学時代の思い出は2割も話していなかった気がする。そして映像は締めに入る。

 

 

 

「新成人の皆さん、成人おめでとう〜!!!!!」

「うるせぇ死んどけ!!!!!!!!二度と視界に入んな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

あからとその周りの人間はモニターに中指を立てる。俺は割とヒリつくと共にメンタルに来ていた。

あの厳しくも心が優しかった恩師がここまでとは…無職の自分に向けるだけならともかく中学時代全員の教え子にこんな映像を送るとは思わなかった。しかも自分の出身中学のメッセージ映像はこれだけであった。

他の中学のメッセージでは恩師1人が成人に向けた激励を撮った映像が約3分から5分。それが1つの中学に付き恩師が4人から5人くらいだったと思う。あからはヒリつきを通り越して虚無と化していた。1人の友達はまるで電車の中で黙々とソシャゲをしている虚無のオタクになっていた。皆虚無になっていた。

 

メッセージが終わりよくわからん賛辞のスピーチが始まり、当時同じ中学のDQN達が大声で走ったり暴れ回っていた。

中学時代であればDQNは狂犬みたいな扱いで、周りの同級生からも一定の支持を得ていた彼らだが成人になると訳が違う。走り回る姿はまるでチワワを連想させるものであり、支持していた同級生はそれを見ていなかったかのように無視してステージに目線を置いていた。虚無であった。あからはシャドバをしていた。

 

そこからはあまりよく覚えていない。

イベントが終わったあと身内と少しわちゃわちゃした後、特に何も無く1人で徒歩で帰った。雨が降っていたので傘をさした。寒かった。

帰った後身内と一緒に焼肉に行きました。

 

以上です。この成人式を総括すると、

 

 

 

 

 

虚無

であった。

新成人を迎える皆様はこのような虚無を迎えないよう新鮮な気持ちで楽しんでいってください。絡める友達いるだけマシなんだぞお前。

 

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これは今年の正月に撮った従兄弟の家猫です。

半年前よりも大きくなりました。可愛いですね。

 

おわり